まち歩きで、まちづくりを知る。
TOKYU WALK
二子玉川
ライズ
GUIDE
江南 俊希
ビル運営事業部
運営第二グループ
二子玉川営業推進担当
タウンマネージメント
チーム
2016年入社
1907年、玉川電気鉄道(のちに当社に合併)が開通して以来、発展を続ける二子玉川。二子玉川ライズは、約11.2haに及ぶ都内最大級の民間再開発として1982年に始まり、2011年(第一期事業)、2015年(第二期事業)に分けて段階的に竣工・開業した。商業施設とオフィス、住宅街区を複合させ、自然とも美しく調和したまちづくりが注目され、今も賑わいを生み出し続けている。
※社員の所属や掲載内容は取材当時のものです
タウン
マネージメント
見どころ01
地域と協調しながら、活力と魅力に富んだ二子玉川らしいまちづくりを進めていくために。二子玉川ライズは、開業以来タウンマネージメント活動に取り組んでいます。各所に設けた広場を活用したイベントや積極的な情報発信など、さまざまな取り組みのほんの一部をご紹介します。
賑わいの創出
ガレリア
二子玉川駅を出てすぐ、二子玉川ライズの玄関口として多くの方々で常に賑わう広場「ガレリア」は、街を盛り上げる多彩なイベントスペースとして日々活用されています。土日だけでなく平日もさまざまなイベントで賑わい、日々表情を変える広場として多くの方にご好評いただいています。
ガレリア:RISE WONDER GARDEN
夏休みのガレリアは、親子で楽しめるテーマパークに大変身。2019年8月に開催された「RISE WONDER GARDEN」は、巨大迷路やゲームコーナーなど、子どもが喜ぶコンテンツから、お酒やフードを楽しめるマルシェなどの大人も楽しめるコンテンツまで盛りだくさん。連日の大賑わいが、夏をさらに盛り上げます。
ガレリア:クリスマス
クリスマスシーズンには、高さ約12メートルの巨大なツリーが登場。訪れる方々の気分を盛り上げています。このツリーを背景に、ライブやマーケットを楽しめるフェスティバルを毎年開催。こうした季節毎の演出も、大切にしていることの一つです。
中央広場:太陽と星空のサーカス
次はまちのど真ん中にある「中央広場」。開放的な空間を活かし、さまざまなイベントが行われています。「太陽と星空のサーカス」は、大人と子どもが一緒になって楽しめるGW恒例のイベント。会期中は多くの人で賑わいます。
中央広場:プレミアム ビアテラス
初夏から秋にかけてはビアテラスが出現します。2019年はミストの出るロックマウンテンを設置し、生ビールに加えてバラエティ豊かなビアカクテルも提供。ショッピングセンターのお客様や、二子玉川で働くオフィスワーカーなどさまざまな人の憩いの場になっています。
中央広場:スケートガーデン
冬の風物詩となったスケートガーデン。お客様に楽しんでいただくことはもちろん、地元小学校の授業にも活用されるなど、地域の方にも親しまれています。こうして見ると、何もないときの姿が想像できませんね。
情報発信
Futako Fun Base
官民連携のまちづくりを推進する、世田谷区初の都市再生推進法人 「二子玉川エリアマネジメンツ」。二子玉川ライズ内にあるその活動拠点では、二子玉川地域周辺のイベント情報や防災情報の集約・発信、まちづくり活動に関わる方々の情報交換や交流が行われています。
二子玉川の歴史
1889(明治22)年の玉川村誕生から現在に至る、二子玉川の歴史をボードにして掲出。二子玉川のまちづくりに関わり続けてきた東急株式会社ならではのディスプレイといえます。一読すれば、まちを見る目がちょっと変わるかもしれません。
歴史の継承
バーズモール広場
まちのあちこちには、歴史を偲ばせる仕掛けも。たとえばこの広場には、明治初期の図をもとに、二子玉川周辺の大山道(参詣客が通った古道)を刻んでいます。
カシノキ広場
オークモールは、この地に生えていたという樫の木から命名されました。モール前の広場はずばり「カシノキ広場」。実際に樫も植えられています。二子玉川ライズ内には、他にも大小さまざまな広場があるので、ぜひ訪れてみてください。
自然との共生
見どころ02
都内有数の自然に恵まれた二子玉川。その環境と調和したまちづくりをすることは、プロジェクトのいちばん最初に決まった方針でした。「水・緑・光」をたっぷりと行きわたらせた施設の数々を、ご覧ください。そして、ちょっと癒されてください。
ルーフガーデン
めだかの池
約6,000平方メートルの屋上庭園「ルーフガーデン」の4階には「めだかの池」というビオトープがあります。「めだかの池」には近くを流れる多摩川の生き物や植物が生息し、多摩川の生態系を学べる場所になっています。
めだかの池
そーっとのぞいてみてください。元気に泳ぐめだかの姿が見られるはず。この写真にも写っていますが、おわかりでしょうか。真ん中のあたりです。
めだかの池
こちらは、自然にもっと親しんでいただくための仕掛け。「めだかの池」に住んでいる生きものをモニュメントにし、解説とともに標本でもその姿を確認することができます。
多摩川生きもの水族館
池のすぐそばには、多摩川の魚たちを間近で観察できる小さな水族館もあります。眺めていると、つい童心に返ってしまいますね。奥まったスペースのため設計時は倉庫にする案もあったそうですが、工夫が実り、憩いの場となりました。
原っぱ広場
広々とした芝生の緑と、空の青。ピクニック気分をたっぷり味わえる広場です。夜空ヨガやお茶会などのイベントが開かれることもあります。最先端のオフィスビルを背景に、原っぱでヨガ。ほかではなかなか見られない風景かもしれません。
青空デッキ
多摩川を望む青空デッキは隠れたオススメスポットです。天気がいい日には富士山を見ることもできます。ランチを楽しむご家族やデート中のカップルなど、さまざまな方にのんびりとした時間を過ごしていただいています。
原っぱ広場脇
広場の隣を流れる小川。敷地内に降った雨水を汲み上げて再利用しながら、多摩川の川辺に生える植物を育て、自然あふれる環境づくりに一役買っています。
原っぱ広場脇
多摩川など、ごく一部の水系にしか分布しない植物である絶滅危惧種のカワラノギク。大学とも連携し、保全活動に取り組んでいます。秋が深まるころには、薄紫色のキレイな花が見られるはず。
菜園広場
地元の幼稚園などにお使いいただいている菜園広場。土に触れ、野菜を育てる楽しみを子どもたちに届け、貴重な食育の場として活用されています。
ベンチとフェンス
周辺のベンチでひと休みする時には、ぜひ使われている石にも注目してください。再開発工事で出てきた石を再利用しています。川砂利なので、角が取れて丸くなっていますね。
国分寺崖線
国分寺崖線
こちらはルーフガーデンからの景色。空との境界に見えているのは、緑で覆われた崖の連なり「国分寺崖線」。10万年以上かけて形成されたといわれ、樹林や湧水が生きものを育む貴重な空間です。
地域の環境を再現したエリア
二子玉川ライズには、地域の自然環境を再現したエリアが点在しています。写真は国分寺崖線の再現エリアです。
外部評価
LEED まちづくり部門 ゴールド認証
米国グリーンビルディング協会が所管する環境性能評価指数「LEED」。二子玉川ライズは豊かな自然環境に加え、良好な交通アクセス網や安全・快適な歩行者空間、複合機能都市としての完成度などが評価され、「LEED ND(まちづくり部門)」にて世界初のゴールド本認証を取得しました。
JHEP認証 AAA
「LEED ND(まちづくり部門)」ゴールド本認証を後押ししたのが、この「JHEP認証」。公益財団法人 日本生態系協会による評価認証制度で、最高ランクであるAAAを取得しました。この認証標章も、実は施設内に掲出されています。
デザイン
見どころ03
まちのあちこちで見られるデザインも、多摩川の豊かな自然からインスピレーションを受けています。また、駅の賑わいから華やかな商業施設、緑の豊かな居住エリアへと至る約1kmの道程を都市から自然への「旅」と捉え、「流れ(FLOW)」をテーマにした動線づくりが行われています。
自然のモチーフ
丸石のベンチ
すべすべしたこのベンチ、何かに似ていませんか? 河原で見かける、流れに洗われた石をモチーフにしています。二子玉川ライズのデザインは、そばを流れる多摩川からさまざまなインスピレーションを得ています。
葦のモニュメント
こちらのモニュメントは、川辺に生える葦がモチーフ。都市エリアほどこの人工の葦が高くて多く、多摩川に近づくにつれて自然の緑が増えていくという仕掛けもあります。
大階段
LEDを使った演出が見られる大階段。川の流れをイメージした通常演出や、イベントに合わせた特別演出など、季節感や賑わいを生む機能を果たしています。
カエデ
こちらはガレリアの天井。うっすらと見える模様はカエデの葉です。駅から続く「リボンストリート」を川として、そこに浮かぶカエデをイメージしています。実はこのカエデ、風防や駅舎の壁など、二子玉川ライズのあちこちで見つけることができます。
サイン計画
サイン①
さて、こちらのサインにはある仕掛けがあります。①〜③の写真を順番に見ながら考えてみてください。まずこちらは、都市エリアにそびえるサイン。
サイン②
こちらは、都市エリアからやや自然エリアに寄った中間地点のサイン。隣に立っている私の身長と、サインの高さの関係を覚えておいてください。
サイン③
こちらはさらに自然エリアに踏み込んだ場所。そうです。サインがだんだん低く、カラーも軽やかになっています。都市エリアでは、背の高いサインが太陽光を透過させることで「動」を表現。自然エリアでは、低めのサインがまちと一体化することで、落ち着いた「静」を表しています。開発は規模に目を捉われがちですが、こうしてみると細部へのこだわりがたくさんつまっていますね。街それぞれの特性に合わせた当社らしいこだわりをぜひ現地で感じてみてください。
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