INTERVIEWTSUYOSHI KOMATSU
人々の暮らしを
大きく変える、
新線プロジェクト。
小松 剛士東急電鉄 鉄道事業本部 工務部
日吉工事事務所(出向)
2016年入社 工学研究科市民工学専攻修了
※所属は取材当時のものです
相鉄・東急直通線(ST線)の開通に向けた工事管理や各種調整業務
PROFILE
入社動機
受験するつもりもなく参加したインターンシップで東急のスケール感とスピード感に触れ、人々の暮らしを変え、喜びを生み出すならここだと直感
異動歴
2016年4月:研修(東急セキュリティ・二子玉川駅)
2016年9月:駅研修(二子玉川駅)
2017年2月:研修(工務部 計画課)
2017年3月:工務部 施設保全課
2017年7月:工務部 施設保全課 構造技術センター
2020年4月:現職
ONE DAY
- 8:30
- NewWork(※)出社
- 9:30
- 行政との打ち合わせ
- 11:00
- 事務所へ移動
- 12:00
- ランチ
- 13:30
- 外部関係者との打ち合わせ
- 15:00
- 現場立ち会いと作業打ち合わせ
- 17:00
- 社内事務作業
※東急が運営する法人向けサテライトシェアオフィス
20年ぶりの一大プロジェクト。
鉄道の新線、しかも20年ぶりの新駅を伴うプロジェクトに関わっていますね。
入社前から、「いつか新線に携わってみたい」と思っていました。私は地方の出身です。最寄り駅は、1日の乗降客数がわずか500人ほどでした。けれど、その駅が改装された時に町の人たちがすごく喜んでいたことを覚えています。小さな駅であっても、住民の暮らしに大きな影響を及ぼしている。それが東急の新線ともなれば、どれほど多くの人々の日常を便利に変えられることか。ただ、すでに鉄道網が行きわたっている東急沿線では、めったにない機会だとも承知していました。ST線に携わることができているのは本当にありがたい経験だと思っています。
具体的には、どのような業務を手がけているのですか。
いろいろとあるのですが、私が担当している代表的なものといえば「地下道の開通」です。ST線の建設にあたって線路を横切る道路が閉鎖されることになり、その代わりとなる地下道をつくったんです。一見、鉄道とは関係がなさそうですが、沿線で暮らすみなさまが不便を感じることなく日常生活を送り、駅を利用していただくうえではとても重要な業務。「カーブミラーを増やしてほしい」「明るい雰囲気にするために、壁面を地元中学生の絵で彩りたい」といった地域の声を丁寧に集め、行政とも気が遠くなるくらいの協議を重ねながら進めました。地域からの「東急なら聞いてくれる」「なんとかしてくれる」という期待は大きく、それに応えたくて必死でしたね。
公道までの、険しい道。
立地下道の開通は、どのあたりが特に難しかったのですか。
いちばんパワーがかかったのは行政対応です。地下道は竣工して終わりではなく、横浜市の検査をパスし、議会で公道として認定されて初めて、通行が可能になります。建設にあたっては道路局と綿密にやりとりをしながら進めるのですが、担当部署が非常に多いのが大変でしたね。同じ報告を違う相手に繰り返したり、時には設計を見直したりということも重なりました。一方で、地下道が開通できなければ進めない次の工事も控えていて、ST線工事全体に影響を与えてしまうためスケジュール通りに検査にパスすることが絶対条件。無事にパスした時には心底うれしかったです。一緒に苦労を重ねたゼネコンさんの笑顔と、「本当にお疲れさまでした」の声は忘れられません。
育休対応で実感した、懐の深さ。
入社2年目で育休を取得されています。
配属の直後に妻の妊娠がわかり、お互いの両親が遠方に住んでいるという事情から、私も育休を取る必要があったんです。当時の私は新人同然だし、上司とは会って間もないし、いきなり育休の相談をしてもいいものだろうかと悩みました。おそるおそる相談してみると、上司は自分のことのように親身に耳を傾け、関係部署への相談や業務に対するケアなど、完璧以上の対応でした。じつは上司にとっても初めての育休手続きだったそうで、一緒に学ぼうとする姿勢になってくださったのがありがたかったですね。懐の深い上司がいる、いい会社に入ったなと実感した思い出です。
これから挑戦したいこと
東急では、実証実験を実施した鉄道サブスク『TuyTuy』や、MaaS施策である『DENTO』の試行など、交通事業のあり方そのものを変えるような施策が増えてきています。私自身も、いつかはソフト面で新規サービスを生み出してみたいと考えています。東急には、新規事業を応募できる『社内起業家育成制度』がありますが、じつは同期のアイデアが事業化されることが決まったんです。私もぜひ、続きたいですね。
オフのすごし方HOLIDAY
子どもと公園に出かけたり(南町田グランベリーパークがお気に入り)、二子玉川の河川敷で草野球をしたり、けっこう東急沿線で楽しんでいます。同期と釣りに行くのも大好きです。
働き方の工夫WORKSTYLE
夫婦ともにフルタイム勤務なので、フルフレックスを活用して育児と両立しています。1時間だけ中抜けして保育園にお迎えに行ったり、ご飯をつくったりしています。