INTERVIEWNATSUKI SAITO
コロナ禍という
逆風を、気持ちの
追い風に。
齋藤 菜月渋谷スクランブルスクエア
株式会社(出向)
2015年入社 法学部卒業
※所属は取材当時のものです
渋谷スクランブルスクエアでのテナントリーシング
PROFILE
入社動機
沿線のお客様にまっすぐ向き合い、暮らしを豊かにしていく「まちづくり」の思想に共感
異動歴
2015年4月:研修(渋谷駅・東急ストア)
2015年11月:株式会社東急モールズデベロップメント出向(たまプラーザ テラス)
2018年2月:リテール事業部 商業開発部企画課
2018年8月:現職
ONE DAY
- 9:30
- 朝礼・フロアの巡回
- 10:30
- チームミーティング
- 12:30
- ランチ
- 14:00
- 出店候補テナント訪問
- 16:00
- 外部の協力会社との打ち合わせ
- 17:00
- 周辺施設視察
どんな時も、
面白い館であり続けよう。
テナントリーシングという仕事について教えてください。
渋谷スクランブルスクエアの商業施設に出店するテナントを誘致しています。候補となる企業やブランドを発掘し、出店についての提案を行い、さまざまな条件協議を経て契約に至るという流れです。出店後のフォローは営業担当に引き継ぎますが、私自身もテナントさんとはコミュニケーションをとり続けます。出店してよかったと実感できるだけの価値をお返ししたいですし、商品内容からPRの手法まで相談しあえる、パートナーのような関係性を築けるよう心掛けています。
2019年に開業しましたが、その翌年、コロナ禍に見舞われました。
本当に苦しかったですね。思うように営業ができず、やむを得ず退店するテナントさんがある一方で、前向きな話はなかなかできない。心が折れそうでした。ただ、逆境ゆえに吹っ切れたところもあるのかなと思います。「今は通常運営ができる時ではない。だから、せめて面白い館(やかた)であり続けよう。今までリスクを考えてできなかったようなワクワクすることにチャレンジしよう」。そんな気持ちは社内のみんなに共通していました。渋谷スクランブルスクエア株式会社は、東急、東日本旅客鉄道、東京地下鉄の出資でできています。けれど独立性はとても高くて、自分たちがやるべきだと思ったことなら、自由に取り組める空気がある。その空気には救われました。
モノの背景にある、
ストーリーまで届けていく。
テナントにとって、渋谷スクランブルスクエアに出店する価値とは?
消費者だけではなく、業界的な注目も浴びやすくなるのは大きなアピールポイントです。また、客層にも独特の強みがあります。渋谷スクランブルスクエアはモノを売るだけではなく、モノの背景にあるストーリーと共に本物・本質の価値をお客様へ伝えるように努力してきました。結果として、感度の高いお客様が集まり、テナントさんの想いのこもった商品を選んでくださるのだと思います。商業施設のよさは、すべての人に開かれていることです。老若男女を問いませんし、何も買わずに遊んで帰るだけでもかまわない。その中でふと、新しい価値観に触れたり、人生のときめきに出会ったりすることができる。そんな一人ひとりへの小さな貢献が積み重なって、まちへの貢献になっていく。それを、本当にさまざまな方がいらっしゃる渋谷の中心で実行していけるのが嬉しいですね。
新人の気づきから、
業界のスタンダードへ。
新人時代、大きなシステムの導入に関わったことがあるとか。
たまプラーザ テラスに勤務していた時の話です。経理担当として手作業で売上をまとめていたのですが、パートさんと5人がかりでも半日つぶれてしまうほどの業務量でした。どうにか自動化できないかと思っていた矢先に、ちょうどよさそうなシステムを発見。先輩とともに検証を重ね、システムの改良にも取り組んだ結果、本社から予算がついて導入に至りました。新人のアイデアに社内外を問わず多くの協力が集まり、最終的に実現できたのは本当に感慨深かったです。もちろん渋谷スクランブルスクエアでもそのシステムを使っていますし、じつは同業他社さんも見学に来られて、今では東急以外でもあたりまえに導入されています。
これから挑戦したいこと
新たなビジネスモデルを仕掛けられる再開発に携わったり、公園や公共施設など、まちに向かって開かれた施設を手がけたりしてみたいですね。そのことを通じて、沿線の個性に根ざした環境づくりに取り組みたいです。ただ、どこで何をするにしても、私の仕事はお客様のために、そして、お客様にサービスを提供するテナントさんのためにあることを忘れずにいたいと思います。
オフのすごし方HOLIDAY
犬を飼っているので夫婦でドッグランに行ったり、キャンプに出かけたりします。その一方で、家でゆっくり過ごすことも。バランスを取って疲れないようにしています。
働き方の工夫WORKSTYLE
自宅やシェアオフィス、会社など、働く場所を柔軟に使い分けています。お昼休みには渋谷スクランブルスクエアで買い物をしたり、ヒントを求めて外出したり。悩みをためず、フレッシュな頭で仕事ができるよう心がけています。