東急電鉄

女性社員座談会 女性にやさしい。でも、甘くない。

「個性を尊重し、人を活かす」。経営理念にそう掲げる東急グループ。これまで以上のイノベーションが求められるこの時代、多様性を活かす組織づくり=「ダイバーシティマネジメント」の推進は不可欠。中でも、さらなる女性活躍は、サービスや商品開発にとって非常に大きな意味を持ちます。出産や育児支援など、さまざまな制度が整っていることは当たり前。では、それは実際にどう活用され、どんなキャリアややりがいを一人ひとりにもたらしているのか。女性社員のリアルな声を通じて、お届けします。

辻 理絵
東急リアル・エステート・インベストメント・
マネジメント株式会社(出向)
管理統括部長 1998年入社
グループ会社の管理部門や経営企画室を経て現職。子どもは小学校2年生の長女。産休・育休をあわせて11ヶ月休職し、復帰後は時間単位有給休暇やスライド勤務、フローレンス(訪問型病児保育利用補助)などを利用。現在は自身の経験を活かし、グループ会社の「働き方改革」に取り組んでいる。
亀田 麻衣
都市創造本部 渋谷戦略事業部 事業統括部
まちづくり推進課 課長補佐
2007年入社
ハワイのリゾート事業を経て現職。子どもは3歳の長男。現在は「エンタテイメントシティSHIBUYA」実現に向けた施策推進と渋谷再開発PRを担当。スライド勤務やサテライトオフィスを活用し、子育てとフルタイム勤務を両立している。
黒田 めぐみこ
リテール事業部 リテール戦略部
業務統括課 主事
2009年入社
広報、グループ会社出向中に営業を経験し、産休・育休後は商業部門で会社管理とマーケティングを担う。子どもは2歳の長男。現在は週4日の短日数勤務と時短勤務を併用。

知れば、働きたくなる会社。

辻:鉄道会社というと、なんとなく男社会のイメージがありますよね。

黒田:そうかもしれないです。入社してみるまでは、そう思っていました。

辻:それでも志望した動機はなんだったんですか?

黒田:東横線が大好きだからです(笑)。大学生のときに初めて乗ったんですが、駅員さんの親切さといい、駅の清潔さといい、地元の電車とはまるで違う。衝撃的でした。就活にあたっていろいろ調べていくうちに、みなとみらい駅の商業施設を手がけているのも東急グループだと知ったんです。もともと、地元である神奈川の近くで商業施設に関わる仕事がしたかったので、「この会社しかない!」と(笑)。辻さんは大阪のご出身ですよね。どうやって東急電鉄を知ったんですか?

辻:「街づくり」に興味があって、商業施設や住宅街の開発を行っている鉄道会社を志望していました。でも、総合職の採用枠は少なくて。そこで地元以外の会社も調べるうちに、東急電鉄に行き着いたんです。入社の決め手になったのは、何といっても社員の人柄。学生の質問ひとつひとつに丁寧に答えてくれるだけでなく、一人の方が説明し終わった後に、すかさず別の方が「うちの事業部では……」と話し始めたり(笑)。仕事にひたむきなのが伝わってきて、素敵な会社だなと思いました。

亀田:私も、辻さんと同じ理由で鉄道会社に興味を持ちました。東急電鉄にはあまり馴染みがありませんでしたが、企業研究の中で、東急沿線に素敵な街がたくさんあることや、他の鉄道会社にはない先進的な取り組みを行なっていることを知り、最終的には第一志望になりました。よく知らないうちは「男社会じゃないか」とか、「電車の会社」というイメージに惑わされるかもしれませんが、社風や事業に触れれば触れるほど、魅力が増していく会社だと思います。

出会いが、仕事をおもしろくする。

辻:亀田さんは若手時代、私と一緒に会社管理の仕事をされていましたが、いまはPR部門。まったくの畑違いですよね。

亀田:そうなんです! 育休に入る直前まで渋谷ヒカリエのPRを担当していて、クリスマスのメイン担当もやりました。ツリーのデザインを考えたり、イベントの企画、点灯式に出演していただくタレントにオファーを出したり……。何から何まで初めてで、本当に大変でした。雑誌やテレビにもたくさん取り上げていただいたんですが、メディアとのパイプを作ってくれたのは黒田さんなんですよね。

黒田:渋谷ヒカリエの開業と、東横線・東京メトロ副都心線の相互直通運転開始という2大イベントのPRを担当していたんですが、ちょうどあの頃が広報方針の転換期だったんですね。メディアを通じて積極的に取り組みをアピールする、いわゆる「攻めの広報」。それまでお付き合いがあるのは新聞社だけだったので、新しいメディアを開拓するためにも取材はとにかく全部受けました。「無茶したなあ」と自分でも思いますが(笑)、メディアとのつながりが増えたのは収穫でしたね。

辻:黒田さんも広報から管理部門にジョブチェンジされましたが、やっぱり戸惑いました?

黒田:それはもう(笑)。いまも毎日が勉強です。でも、新しい知識を学んだり、いろいろな人と出会って視野を広げたりすることがとても楽しい。育休中って、人と会話する機会がどうしても減ってしまいますよね。「誰かと話したい!」という願望が溜まる一方でしたが、復帰して1週間で解消されました(笑)。

亀田:それ、わかります! 私は最近、クリエイターやIT企業の方と打ち合わせをする機会が多いんですが、自分にない視点を持った人と話すのは本当におもしろい。たくさんの人と一緒に同じゴールを目指すあの感覚は、仕事でしか味わえないものだと思います。

母になって、見えてきたもの。

黒田:同じ管理部門でも、辻さんの仕事はかなり特殊ですよね。

辻:そうですね。不動産投資信託の運用を手がけるグループ会社に出向しているんですが、金融商品を扱うだけに求められる管理のレベルは高いですね。でも会社が小さい分、自分のアイデアをどんどん形にできる楽しさがあります。1時間単位の有給休暇制度やスライド勤務を導入したり、システムの更新を任されたり。じつは育休から復帰した後、課長昇進や夫の単身赴任が重なって、キャパシティの限界を味わった時期がありました。けれど、その実体験があったからこそ、働きやすい環境づくりにリアリティを持って取り組めていると思います。亀田さん、黒田さんは、育児の前後で変わったことはありますか?

黒田:「みんなちがってみんないい」という言葉の意味がよくわかりました(笑)。

亀田:子どもは生まれた瞬間から、みんな性格が違いますからね(笑)。

黒田:その視点が仕事にも活きていますね。出産前は、自分と考え方が違う社員に対して不満を持つこともあったけれど、出産してからは「そういう考え方もあるか」と受け入れられるようになりました。私自身も成長してるな、と(笑)。

亀田:私はもともと「タイムマネジメントの鬼」と呼ばれていたくらいなので(笑)、働き方に関してはほとんど変わっていません。ただ子どもを持ってからは、仕事とプライベートの境界線がいい意味で薄くなりました。以前は「休日に仕事なんてありえない!」と思っていましたが、今では休日に開催される協賛しているイベントを見に、息子を連れて行ったりしています。

黒田:仕事に子ども同伴、東急電鉄じゃなきゃできませんね(笑)。

亀田:そう、子どもを生んでも仕事を続けたい女性には、本当にいい会社だと思います。制度が整っているだけではなく、平等にチャンスをくれるんですよね。じつは今年の3月に、MIPIM(世界最大級の不動産見本市)に参加しないかとお話をいただいて。子どもを実家に預けて、カンヌとロンドンに8日間出張しました。本当にいい経験ができましたね。

女性がつくる、東急電鉄の未来。

辻:東急電鉄の「女性活躍」、100点満点で表すと何点くらいですか?

黒田:80点。

亀田:ちょっと辛口ですね。

黒田:もちろん、出産や育児を支援する制度は充実していると思いますよ。でも女性活躍は、男性の「家庭進出」と表裏一体ですから。男性も育児休暇を利用するのが当たり前になればいいですね。育児に限らず、たとえば親の介護のために短日数勤務にしたり、プライベートを大切にしたいから時短で働いたっていいと思うんです。そんなふうに、みんなが自由にライフスタイルを選べるようになれば100点満点。これは社会全体の課題かもしれませんが。

亀田:私は、在宅勤務したいという思いを込めて90点。うちの息子はいま3歳なんですが、もっと大きくなると、例えば学級閉鎖で本人は元気なのにどこにも預けられない場面もあると思います。家で仕事ができると、そういった場合も安心なので。

辻:うちの娘も小学校2年生なので、亀田さんの気持ちはよくわかります。もう小さくはないけれど、家に一人にしてもおけない。そんな微妙な時期があることを、周囲がもっと理解してくれるとうれしい。そのためには女性管理職が声を上げなければいけませんが、まだまだ数が少ない。これからに期待して、85点としておきます。

黒田:私たちが次の世代のロールモデルをつくっていくんですね。

辻:そうですね。黒田さんや亀田さんのような中堅世代や、もちろん若手社員にも、どんどん意見を発信してほしいです。

亀田:その時の年齢、その時の立場でしかできない発見って、誰にでもありますから。

黒田:そのために、まずは仕事をキッチリやると(笑)。いま強く実感しているのは、「女性に優しい会社は、女性に甘い会社ではない」ということ。いま東急電鉄でこれだけ女性活躍が進んでいるのは、優秀な先輩方が結果を残してきたおかげ。これから入社する人たちにも、「私がこの会社の未来をつくるんだ!」というくらいの気持ちを持って、がんばってほしいです。

事例紹介

日本女性の視点を、上海へ。
駅ナカ商業施設の開発・運営において、女性の視点を欠かすことはできません。デザインや店舗誘致、施工管理、運営には、多くの女性社員が関わっています。そのノウハウを活かし、中国・上海市にある上海地下鉄の構内店舗開発・運営のコンサルティングを実施。それまでは「通過点」として捉えられていた駅を、店舗誘致はもちろん、100席を有するフードコートの設置、素材や照明の変更によって、女性が心地よく過ごせる温かみのある空間へと生まれ変わらせました。
新しい渋谷をブランディング。
大きく変化する渋谷の魅力を、タイムリーに発信していく。このミッションに対する施策のひとつが、PR冊子「PLAY SHIBUYA」。働く街としてのブランディングを担う冊子の編集にも、女性の視点や声が活かされています。また、子育て中の女性社員のアイデアから、渋谷ヒカリエにおいてレゴブロック®を使ったワークショップを開催。「未来のまちづくりの担い手」である小学生に、プロビルダーとともに工事中の渋谷の街を組み立ててもらいました。
働く女性の目線で、渋谷を開発。
渋谷における大規模開発は、多くの技術系女性社員によって支えられています。たとえば、再開発をスムースに進行させるために行われた渋谷川の移設では、女性社員が施工管理を担当。2年半にわたる工事を成功させたのち、イベント出演などの事業広報にも関わりました。また、商業施設の開発に携わる女性社員は、メインターゲットである「働く女性」の目線を意識した設計を推進。共用部のすみずみまで女性の快適さを追求し、行き渡らせています。

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